6. 空師(そらし)の作業を見学

建物や狭い場所の高木は、重機が入れなく、当然単純に倒すわけにもいきませんから、人が登って上から切ってロープで静かに下ろします。

3日間に渡り、機材、木の見方、体の使い方の一部始終を観察させてもらいました。一般的には企業秘密に当たるので人には見せないものですが、私は同業者ではないので快く(しかも解説付きで)見せていただけました。

テクニックをSNSに載せるのはNGなので、差し障りのないものだけ貼ります。

基本的にこんな感じに登りながら枝を刈り、適当な高さで幹を切って落とします。(トップカットと言ってました)

この後、根本に切り口を作り倒すわけですが、万が一あらぬ方向へ倒れてしまわないように上部にロープを掛け、倒したい方向へ引っ張りながら根本を切ります。

プロですからこんなグネグネした木でも重心を見極めて狙った位置へ倒すことができますが、突風が吹いたり腐ってたりすると予想外のことが起きるものだそうです。

 

この黄色い棒は電柱の支線カバーです。倒れる時これに当たると電柱が揺れて電線が切れてしまいますが、見事に触れずに倒してしまいました。

 

美しい切り口です。