25. 海外ショップとの交渉 WoodlandHills@Telescope.net

WoodlandHillsには、まずMathis Instrumentsのハイブリッドモデルについて尋ねました。
<Telescope.netより 2022-07-07 07:56>
フォークマウントは基本3機種をご用意しております。MI-500、MI-750、Mi-1000の3種類です。また、小型の極座標に大型のフォークを搭載したハイブリッドモデルも提供しています。これらのモデルは、適度な重量のチューブアセンブリで、より大きなスイングスルーとより大きなアームセパレーションを必要とする方を対象としています。ハイブリッドモデルは、MI-500ポーラーベースにMI-750フォーク、M-750ポーラーベースにMI-1000フォーク、そしてMI-1000ポーラーベースにMI-1250フォークがあります。

やはり赤経部と赤緯モーター含むフォーク部は別な機種を組み合わせられるようです。
 
<Telescope.netより 2022-07-07 8:51>
MI-750のフォークマウントは、大きな遅れもなく、約2ヶ月の納期で入手可能です。MI-750は口径16~20インチ程度の望遠鏡用に設計されています。実際には、望遠鏡の口径ではなく、ペイロードが制限となります。 私たちは200ポンド以下のペイロード(MI-750)を推奨します。 大型のOTAの場合、カスタムフォークハブを使用してアームの分離を調整することができます。  ほとんどの場合、Planewave Instruments社の軽量チューブ設計のスタイルでOTAを扱っています。  OTAは、Losmandy(0.250インチ)、Planewave(0.750インチ)、またはカスタム(0.50インチ)のダブテールプレートを使用してフォークアセンブリに接続されます。 サイドリアル・テクノロジー社のサーボ2コントロールを標準装備しています。 OTAの寸法と、予定されている望遠鏡の桟の仕様の詳細が必要です。当社の赤道儀フォークマウントのラインナップについては、添付のセットアップガイドをご参照ください。よろしくお願いします

納期を聞いてみましたが、めちゃくちゃ返信が早いですね。続いてエンコーダーについて聞いてみました。
 
<Telescope.netより 2022-07-08 07:41>
高分解能のエンコーダーを使用すると、マウントの位置は1秒間に何度も補正されます...それがなければ、補正はガイドパルスの後にしか行われません。
マウントのエンコーダーをオン・オフすると、ガイディングが著しく悪くなります。それが実際に重要かどうかは疑問です。ガイディングの実効値が本当に0.5秒以下になると、ほとんどの使用例であまり利点はありません。しかし、迅速な補正サイクルは、風の影響を非常に受けやすくなります。 また、適切なポーラーアライメントと優れたマウントモデルがあれば、長時間露光のイメージングも可能であるばかりでなく、簡単に達成することができます。
最後に、エンコーダー絶対的なものであれば、マウントは常に自分がどこに向いているかを知っています。電源が切れている間、何をやっても迷子になることはありません。これは、遠隔地に設置する場合、とても便利な機能です。電源を入れるだけで、自分がどこを向いているのかがわかるのです。
 
翻訳がアレですが”絶対的なもの”というのは、位置情報の絶対値を持っているということだと思われます。
 
<Telescope.netより 2022-07-11 23:32>
このOTAはLosmandyスタイルのオス型ダブテールプレートを持っているようです。 この鳩目の外側の幅を知ることで、フォークアームの分離をあなたのOTAに合わせることができます。 1mmの精度が必要です。  この質問に対する答えを返信してください。
MI-750フォークマウントには、以下の部品が含まれています。観測桟橋の上部に取り付けるポーラーアッセンブリー赤道儀サーボモーター駆動部 15インチRAウォームギアと12インチDECウォームギアお客様の望遠鏡に合わせてカスタマイズされたフォークアッセンブリー フォークバランスに必要なアームウェイトサーボIIコントロール標準装備組み立てに必要な工具とステンレス製ハードウェアPDF 版ユーザーズガイドオプションのレニショーエンコーダは、ポーラーコーン内の極軸に取り付けられています。 これらについては、お送りしたセットアップガイドの 41 ページで詳しく説明しています。 エンコーダは、望遠鏡、ファインダー、ガイドスコープ、マウントフォークアームに取り付けられたものなど、マウント全体におけるトラッキングを最適化します。 Dec軸は屈折のための非常に小さな調整を除いてトラッキングしないので、エンコーダは通常RA軸のみに使用されます。

片持ちフォークではないのでフォークアームの間隔を鏡筒に合わせて精密に加工する必要があるようです、あいにく鏡筒はチューニングで出かけていて、聞いてみたら今はバラバラになっているとのこと (笑)
 
<Telescope.netより 2022-07-12 07:41>

これはアストロフィジックス社のウェブサイトhttps://www.astro-physics.com/dovelm162(3クランプ)です。D-style "Saddle-Plate "中央の3つ目のクランプの追加により、DOVELM162はLosmandy "D-style" または7インチ以上の他の "D-style" ダブテールプレートを少なくとも2つのクランプで固定することができるようになりました。
より長く、安全対策として3つのクランプを備えているという点で、この製品を選択されることをお勧めします。このアリガタプレート2枚にしましょうか?

ああそうか、フォークアームの両側にアリミゾプレートが必要なんですね。次にピラーにはどうやって接続すればいいのか聞いてみました。
 
<Telescope.netより 2022-07-13 04:32>
桟橋プレートは標準装備です。 このプレートは、直径15インチ、厚さ1.20インチです。 直径10インチの穴が開いていますが、お客様のご要望に応じてカスタマイズすることができます。  ベースプレートとポーラーアセンブリは、ピアプレートに取り付けます(PDF 写真)。レニショーのエンコーダについては、150mm の RA エンコーダの価格が 3,400 ドルです。 前述の通り、赤緯軸にはエンコーダは必要ありません。レニショーのRAエンコーダは、ポーラーコーンの内側に設置します。  レニショーのエンコーダは高価なため、当社のマウントの注文のうち、この機能を要求するのは 40% 程度です。  なお、RA ウォーム軸には、PEC センサーが標準装備されています。 (セットアップガイドの 41 ページを参照)。


”桟橋”とはピラーのことです。ピラー側のインターフェースはこれで製作してくれというわけです。しかしエンコーダー1個で$3400ドルとは。
 
<Telescope.netより 2022-07-15 05:08>
MI-750Fのマウント(エンコーダーなし)は23,500ドルです。
レニショーのエンコーダーについては、150mmRAエンコーダーの価格がプラス3,400ドルです。
アドバイスいただければ、見積書を作成してメールで送ります

これに梱包料と送料がかかるようです。
高いっちゃ高いですが、国産機を見てきましたので麻痺してます(笑)
 
<Telescope.netより 2022-07-20 04:43>
MI-750には以下のものが含まれます。
サーボIIコントロール
サーボII PECセンサー
ピアプレートカスタマイズ(穴の追加)
フォークハブのOTAへの調整
ダブテールプレートに合わせたフォークアーム幅のカスタマイズ
フォークアームウェイト
PDFインストールマニュアル
ピアプレートの穴。
桟橋プレートの取り付け穴は直径0.50インチ(12mm)です。 穴は直径12mmまたは0.50インチのハードウェアを使用したソケットヘッドキャップスクリュー用にカウンターボーリングされています。 ボルトサークルは直径10インチ(254mm)です。 これらの数値は、必要に応じてカスタマイズすることが可能です。
サーボ2はマウントモデリングがあるので、ポインティングは非常に正確(1アーク分以下)です。 長時間露光(1時間以上)すると、屈折の関係で赤緯(アーク秒)にわずかなずれが生じます。 レニショーエンコーダを搭載する主な理由は、赤経ラッキングの精度を非常に高くするためです。   赤緯については、このような問題はありません。 また、長焦点距離のカメラ機器を使用しない場合(優れたシーイングで 2 メートル以上)、これらは大きな問題ではありません。
レニショーエンコーダ(RA)は、使用するソフトウェアに関係なく常に動作しています。レニショーエンコーダ(DEC)は、$2600- の追加料金です。
原点復帰センサーは、マウントの両軸に取り付けられています。 マウントをリモートで使用する場合、これらは必須です。  使用中に天文台の電源が切れると、天文台は自分がどこにいるのかわからない「ダム」状態になってしまいます。 ホーミングを使えば、リモートでマウントを既知の経緯度に移動し、現在の時刻と天文台の位置から、天空の赤道儀の位置を再確立することができます。
天文台に観測者がいれば、ホーミングは必要ありませんし、使うこともありません。 望遠鏡は通常、定位置に「停まって」います。 次の「電源投入」時に、望遠鏡は「駐車を解除」されます。 現在の時刻と天文台の位置で、望遠鏡の天空での位置がわかります。- 原点復帰は必要ありません。  サーボII用RA/DEC原点復帰システムは$900で取り付け可能です。
そこで問題です。 この望遠鏡は、電源を失う可能性のある遠隔地で使用されるのでしょうか?
 
だんだん煮詰まってきました。リモートで運用し、使わないときは電源を落としている旨返信しました。そして、以前から漠然と感じていた疑問をぶつけてみました、エンコーダーは天体導入の役に立つことはわかりますが、ガイド精度を上げることはできるのか?という疑問です。
 
<Telescope.netより 2022-07-26 0:23>
一つの提案として、Sidereal Technologyのマニュアルをダウンロードしてもらってはいかがでしょうか。  行ってみてください。https://www.siderealtechnology.com/index.htmlダウンロードするマニュアルは2つあります。サーボコンフィグマニュアル-サーボ2のセットアップについてサーボコントローラマニュアル- サーボ2コントロールの機能どちらのマニュアルもやや字数が多いのですが、重要な項目は網羅されています。ドライブのセットアップ(ギア比など)に慣れているか?ポーラードリフトのアライメントに詳しいですか?多くの星の位置を使用したマウントのモデリングに慣れていますか?また、サーボモーターのセットアップについて書かれた簡単なセットアップマニュアルを添付していますので、これを参考にするとよいでしょう。
 
この文書を指しています。
ServoConfig Manual  – setting up the Servo 2
Servo Controller Manual. –  features  up the Servo 2 control
望遠鏡が今どこを向いているか、望遠鏡自身が知ることができるためにエンコーダーが有用であり、風などの外部条件で動いてもサーボを働かせて目標からぶれることがない。と私は理解しました。つまりノータッチガイドには非常に有効ということですね。オフアキなどによるオートガイドに何らかの影響を及ぼすかは読み取れません。
エンコーダーによるノータッチガイドvsオートガイドや、オートガイド中にエンコーダーをオンオフする(できればですけど)は実地でやってみないとわからないということになります。
Mathisの件を読むと気がつくかもしれませんが、
高分解能のエンコーダーを使用すると、マウントの位置は1秒間に何度も補正されます...それがなければ、補正はガイドパルスの後にしか行われません。
マウントのエンコーダーをオン・オフすると、ガイディングが著しく悪くなります。それが実際に重要かどうかは疑問です。ガイディングの実効値が本当に0.5秒以下になると、ほとんどの使用例であまり利点はありません。しかし、迅速な補正サイクルは、風の影響を非常に受けやすくなります。 また、適切なポーラーアライメントと優れたマウントモデルがあれば、長時間露光のイメージングも可能であるばかりでなく、簡単に達成することができます。
 
という回答があります。Mathisに採用されているレニショーエンコーダーの分解能は1800万カウントで0.1秒角レベルです、PHD2などのオートガイドではどうでしょうか?
EM-400ではトータルRMS 0.50"くらいだったかと思います。ということはオートガイドで修正される前にエンコーダーで修正されるということになるでしょうか?
これはいずれ確認したいと思います。
 
なお、現在の私の撮影スタイルは、こんな感じです。
・望遠鏡をホームポジションにする
プラネタリウムソフトで対象を自動導入
・試写して対象が見当たらない場合(ほとんどコレ)、プレートソルブ実行
・何とか対象が入っているがドンピシャではないので、手動で微調整
鏡筒の焦点距離やPCの性能に依存しますが、結構手間暇かかります。
これがスキップできるならエンコーダーはありかなと思います。
 
今度は、エンコーダーを両軸に標準装備しているPlaneWave Lシリーズについて聞いてみました。

いきなり見積書を取りました(笑)
L-350です。銀行振込の場合は値引きされます。

<Telescope.netより 2022-07-1 23:54>
おはようございます。
昨日午後のメールの続報です。
L-350は今月末に出荷できる予定です。ウェッジは銀行振り込みの入金日から4-6週間のリードタイムとなります。
 
早い!
 
製品保証を聞くとこんな回答がありました。
<Telescope.netより 2022-07-2 1:37>
Planewaveの保証書リンクはこちらです... https://planewave.com/warranty/
具体的には、マウントの保証について  保証サービスの受け方
24インチ以下の望遠鏡、およびLシリーズマウント。
1) PlaneWave社に連絡し、保証サービス券を発行してください。電話:(310) 639-1662、営業時間内(月~金、東部時間9時~17時)、Eメール:support@planewave.com。
2) PlaneWave の技術スタッフと協力して、問題を診断します。
3) 製品を梱包し、出荷ラベルまたは輸送容器の外側に発行された返品承認番号を明記して、PlaneWave に発送してください。PlaneWaveへの製品発送費用はお客様のご負担となります。
4) PlaneWave は、製品が製造上または材料上の欠陥があるかどうかを検査し判断します。返品された製品が保証対象であると判断された場合、PlaneWaveは製品の全部または一部を修理または交換し、返送料を見積もり請求し、製品をお客様に返送します。
5) あるいは、PlaneWave の判断により、PlaneWave の技術スタッフが軽微な修理を行うために必要な交換部品を発送することもあります。
この場合、Planewaveへの発送とお客様への返送の両方がお客様の責任となります.... ウッドランドヒルズカメラ&テレスコープ社は、お客様とPlanewave社との「インターフェース」となります。
 
一方で、私はPlaneWaveに直接、技術的な質問をメールしましたが何も回答がなく次第に不信感がつのってました。そこでこんな失礼なメールを出しています。
<Telescope.netへ返信 2022-07-6 8:27>
こんにちは。
先日メールしました以下の質問はあなたがPlaneWaveへ確認していると思います。
私は直接PlaneWaveに何度も質問をしていますが一度も返信してもらったことがありません。私の友人も購入を検討していますが同様です。
どうやら代理店のない日本からの問い合わせには一切対応しない方針のようです。
そのため、日本ではPlaneWaveに不信感を持っている人たちが多いです。私は不安になりました。
高価になるのを承知でMathis Instrumentに変更しようかと考えています。御社ではMathis Instrumentも取り扱っていると思いますので、改めてMI-500の見積りをお願いしたいと思います。
MI-500で自動導入システムを構成し、ASCOMで制御するために必要な機器を含むリストと金額、納期を教えていただくことは可能でしょうか?

これに対して、

<Telescope.netより 2022-07-22 8:46>
私たちはPlanewaveのNo.1ディーラーです... 私はPlanewaveの製品を使った経験から、ここWHCTで働くことになりました。
Planewaveのサポートには何の問題もありません。私は週に何度も彼らと取引しているので知っています。
彼らの製品の品質はどこにも引けをとりません。
L-500マウントを検討されるなら、間違いはないでしょう。
 
PlaneWaveは取引のない相手と直接のやりとりはしない方針のようです。
ショップが確実に仲介してくれるのであれば問題はないでしょう。
実際、ショップからのPlaneWaveへの問い合わせに対してはすぐさま回答していますので。
発注前にちゃんと収まるかをシミュレーション
本当は、鏡筒がどんな姿勢でも雨センサーが作動し自動閉しても衝突しないことが要件でしたが、このスライディングルーフと鏡筒ではどうやっても無理だとわかりました。
当面、雨センサーは無効にして居眠りとかしないよう運用するしかありません。
雨センサーと連動して鏡筒をホームポジションへ移動しルーフを閉じる方法は別途考えたいと思っています。
他に懸念としては、南側へ限界まで寄せていますので赤道儀ウェッジの高度・方位調整ねじをレンチで回せるクリアランスがあるかどうかです。

まだ確認することが残ってます。
赤道儀を床にどうやって固定するかです。
PlaneWaveのサイトには関連するドキュメントがありました。

この図面の通りにピラーの上部を製作すれば良いことになります。
先ほどのシミュレーションでは、ピラーで嵩上げすると天井に当たる確率が高くなりますので、できる限り不動点を低くする必要があります。
この図はインストールマニュアルにある赤道儀ウェッジの下面の仕様と一致しています。

そこで、分厚い鉄板を加工して台とし、床にアンカーで固定した上で、ウェッジを取り付けるという方法にしました。ミリとインチが混在する仕様ですが特に問題は無いようでした。
 
ちなみに今回の図面は全てJw_cadというフリーソフトで書いてます。
物によっていろいろ発注先を変えていますが、PDFで良いというところやCADデータを送ってくれというところもありました。データを送れというところは本職のCADソフトを使用していますのでJw_cadの標準フォーマット.jwwは受け付けません。
DXFやSTLなど相手の指定したフォーマットがありますので、Jw_cadからその形式でエクスポートします。
 
さて、もう一つパーツが必要です。
鏡筒を赤道儀に取り付けるためのアリガタです(海外ではドブテイルと呼ばれてます)
この図面はPlaneWaveのCDKシリーズに標準で使われているもので、Lシリーズも標準ではこれを受けるアリミゾが添付されます。(ロスマンディに変更することも可能ですが)これはCDKのパーツなので自分の鏡筒用に別途製作しなければなりません。
チューニングしていただいている田中光化学さんにお願いして鏡筒側のプレート作成を依頼しました、鏡筒のフレームにも加工が必要だからです。

アリガタの方は鏡筒側プレートと仕様を合わせて私が設計し、別の会社へ製作依頼しました。

 
でかいです、重いです、ケチらないで肉抜きすればよかったかもしれません。
 
L-500の見積もりを取りました。

ん?何やらSliding Weight Accessoryという頼んだ覚えのないものが混じってますね。


おそらくアウトサイドにCCA-250を同架したいと言ったので気を利かせて入れたのだと思われます。この赤道儀はクランプフリーで完全にバランスを取る必要があり、どの方向にも抵抗なく片手でくるくる回せるくらいでないといけないようです。
必要そうに思えるのでこのまま発注しようと思います。
が、まだ技術的な話があると伝えたところ、PlaneWaveのLシリーズ担当者の連絡先を教えてくれました。話しておくから彼に聞いてみてくれとのことです。
やっと直接PlaneWaveと話ができることになりました。