20. メイン鏡筒の行方は?

赤道儀と並行して、メインとなる長焦点鏡筒を手配していました。

途中、C14の中古が格安だったりして迷いましたが、笠井トレーディングのGS-400RC/TRを発注してました。

お金があればハッブルオプティクス、PlaneWave、ASAなどよりどりみどりですが、みんなクルマが買えそうなお値段なので無理!

 

この見積もりには逆らえません(でも後で痛い目を見ます...w)

 

3ヶ月くらい待ったでしょうか、やってきましたドでかい箱が

 

開封の儀w なんともシンプル

 

とりあえず赤道儀に載せてみます、狭っ苦しいですね。

 

接眼部から覗いてみると...う〜ん、副鏡のセンターマークが微妙にズレているような気がする。

 

焦点内外像、妙なムラはなんだろう、一応円形ではあるけれど。

 

焦点像、光条の片側だけ割れているように見える、ということは光軸があってない?

 

もう一度接眼部から見ると、どうみてもセンターマークだけが合ってない。
バッフルチューブの内面も結構反射光が強いですね。

 

こんなことしたり。


こんなことしてみたりしてるうちに何が正解かわからなくなってしまった(笑)

もし、副鏡のセンターマークが光軸中心からズレていたら光軸修正のしようがないはず。そこで代理店に問い合わせてみました。

 

私からの問い合わせ

輸送時の振動等で光軸がずれているかと思われますが、当方にて光軸調整するにあたり、一点確認させていただきたいことがあります。
写真の中心部には黒い小さな円(スマホのレンズ)と少し左上にドーナツ状の円(副鏡のセンターマーク)が見えるかと思います。
そこで質問ですが、
RC鏡筒の場合、副鏡のセンターマークが正しく光軸中心に貼られている必要があります。
この鏡筒の場合、副鏡の物理的中心とセンターマークが2〜3mm程度ずれています。(副鏡と同径の円形グラフ用紙で確認しました)
センターマークは必ずしも鏡の中心にある必要はなく。光軸の中心にあれば良いと考えていますが、
この鏡筒は納品時からセンターマークからずれて見えていたため、センターマークが誤って貼られているか、正しく光軸中心に貼られているかの判断ができません。
メーカーがセンターマークを貼った位置が後者であるということは確認できますでしょうか?

 

代理店の回答

まず、副鏡のセンターマークは「貼られている」のではなく、レーザー刻印によって「彫られて」いるものです。この点はよろしくご確認下さい。
このマークはそれほど厳密なものではなく、あくまで室内調整時における「目安」のようなものです。
通常、カセグレン系の光軸調整は、第一段階として室内にて大まかな主・副鏡調整を行ない、第二段階として星像実視検査で光軸を正確に追い込んでゆく、という順序になります。
星像実視検査による追い込み作業の終了後、再度室内検査をしてみると、中心点が微妙にズレて見えたりすることはよくあることです。
これは鏡筒構成部品の僅かな組立誤差や、中心点位置の誤差等に起因するものであり、決して光軸がズレていることを意味するものではありません。星像実視検査で正確に光軸を追い込めたなら、間違いなく光軸は合っています。
最優先すべきは星像実視検査による光軸追い込みの結果であり、間違っても室内調整による結果を優先すべきではありません。仮にこの2つに齟齬があったとしたら、100%前者を優先すべきです。

 

この個体についてズレているかズレていないかを聞いているのですが、一般論な回答です。納品時検査をしていないということがバレてます(笑)

 

これ以上は水掛論になってしまうので第三者にお願いすることにしました。
この鏡筒を発注する前に発見していたのです、田中光化学さんがこの鏡筒(正確には台湾GSO社の16インチRC鏡筒)のチューンナップサービスを提供しているということを。

しばらくサヨナラすることになってしまいました。

 

残る手持ち鏡筒でしばらく過ごしましょ、ということで、クリーニングとか光軸確認とかしていました。

ε-180EDの中をライトで照らしてみました、結構埃に塗れています。最近買ったエアコンプレッサーで吹き飛ばしますが、まだ曇っているような気がします。ε-180EDの主鏡を外して流水で洗浄したところ、何やら曇りのようなものと細い線があるではありませんか!
ワンオーナーで、鏡面を拭いた記憶はありません。おそらく埃っぽいルーフの中でエアコンプレッサーで吹いた時についたものとしか思えません。強く吹きすぎたか?

もう見てしまったからには放置できません。
こちらは機材保守で評判の良いお店にクリーニングを依頼しました。

 

見ていただいた結果、曇りはクリーニングで取れそう、でも細い線は傷なので再メッキしないかぎり消えない、もしかしてガラスまで到達する深い傷であったならば再メッキしても跡が残るかもしれない、と。

でもやるしかないです、またしばしサヨナラです。

教訓「鏡を見るな、呪われるぞ!」