14. EM-400のメリディアン化

以前、タカハシの赤道儀にメリディアンシリーズがあったのを覚えていますでしょうか?いつの間にか消えてしまいましたよね。赤経軸を伸ばして子午線反転を極力回避するというコンセプトでしたが、なんか不安を感じるデザインでした。搭載重量もノーマルタイプより少なかったと思います。

さて、私が使っているEM-400はFG Temma2Zという型番でTemma2としては最終型と思われるものです。

FGってなに?

これ、フォーク式のFとドイツ式のGの特徴を併せ持つという意味だそうです。FとGは本体のスイッチで切り替えます。Temmaの自動導入は、子午線より東の天体は鏡筒は西になります、子午線より西の天体は鏡筒が東になります。これが通常のGモードです。

Fモードにすると子午線より西の天体でも鏡筒が西になります。つまり鏡筒よりカウンターウェイトが上になる状態となります。メリディアンタイプ以外の赤道儀でFモードにすると自動導入時の高速駆動状態で三脚やピラーに鏡筒が当たってしまうことになりますね。自動導入時ではなく恒星時運転で時間が経って子午線を超えた場合は撮影ソフトで自動フリップを指定しない限り、そのまま鏡筒は下がっていき三脚やピラーに接触してしまうのは変わりありません。

このことから FGモード切り替え機能はメリディアンタイプのために実装されたと思われます。
※既に手元にあるTemma2ZをFG化するファームアップサービスがあります。
  EM-200の場合で返送料含めて21,000円だそうです。

 

前振りが長くなりましたが、前の記事でEM-400用コンクリートピラーに違和感を感じたでしょうか?だとしたら鋭いです。やけに低いですよね、意図的にそうしました。

つまりこうする予定でした。

子午線反転嫌いもここまでくると病気か?っていう感じでしょうか。この機構は自作ではなくて田中光化学さんが以前から製作していた製品です。

 

観測所建設記事が長くなりましたが、ここで一旦区切ります。

この後、また機材の変遷があります(^_^;)