23. Mathis InstrumentsとPlaneWave

Mathis Instrumentsはデザインが同じでスケール違いが数機種ラインナップされています。しかも赤経モータ部分とフォーク部分を別々に組み合わせることが可能のようです。鏡筒重量は重くはないけどカメラ含めてセル側が長い場合は、1ランク上の長いフォークに変更することができます。フォークが短いと北天に向けた時にカメラがマウントに衝突してしまいますからこれはいいコンセプトです。

表を見るとGS-400RC/TRは16インチですからMI-500/750フォークマウントがフィットしそうです。

オプションも見てみます。
ウォームホイールは黄色いブロンズが普通なのかと思ってましたが、アルミが標準なのですね、ちょっと意外です。制御する電装パーツは3種類から選べるようです、しかも社外品です、こういうオープンな姿勢が自社に余計なリソースを抱えず、かつ製品寿命を伸ばすということを国産メーカーも見習って欲しいものです。
あと気になるのはエンコーダーですね、レニショーエンコーダーは他の資料を見ると0.1秒角の読み取り精度を持ちます。国産機の”高解像度”エンコーダーは7.5秒角ですから時代がずれているというしかありません。

では、PlaneWaveも見てみます。
最大の特徴はダイレクトドライブでウォームギアがなくバックラッシュが皆無ということですね。ダイレクトドライブで思い出すのはレコードのターンテーブルですねぇ、ワウフラッター(回転の揺らぎ)がないということで昔、話題になった記憶があります。
高解像度エンコーダーが標準装備というのもポイント高いです。両軸エンコーダー単体で$6000もするのにこの価格はむしろ破格のような気もします。
あとは片持ちフォークゆえのデュアルマウントでしょうか。
搭載重量的には1ランクしたのL-350でもいいのですが、私の鏡筒ではフォークの長さが足りず、カメラがマウントに衝突してしまいますので買うならL-500でしょうか。
※ 当初はL-350を検討していました、スイングスルーできなくても天の北極付近を諦めれば使用可能かと思っていましたが結局それは間違いでした。

こういった基礎知識を押さえた上でショップとの交渉が始まりました。