12. 赤道儀の決定とピラー自作
なんやかやで(端折りすぎ?)新しい赤道儀はRST-300に決めました。CRUX-200HDより搭載重量が大きく、価格もCRUXに比較すれば安い(それでも高いですが)という理由です。精度とかユーザーが少ないので見当たらないのが不安ですが。
買うと決めたらもう次のことに興味が移っています。ピラーをどうするか。
外せない条件として子午線反転したくない。
探せば既製品があるのかもしれませんが、少なくとも国内では製作してもらう以外はなさそうです。
だったら、自分で作ればいいじゃない。
文字が大きくなるということは自我が芽生えたということですね。
まず、鉄で作るのは無理、だって200V溶接機も電源もないから。
次はコンクリート、コンクリートだけじゃポッキンするかもしれないので鉄筋コンクリートにしよう。だけど赤道儀とどう繋げるの?
ここでしばらくシンキングタイム...
ありましたよ、もってこいのパーツが。
トレッドスペーサー
クルマのタイヤをツライチにするやつです(よね?)
これを鉄筋に絡めてコンクリに沈めてしまえば、あとはアルミでアダプターを作って貰えばいいんじゃないか?
図面を引いてみます。ついでにEM-400用も作っちゃえ。
少なくとも現在主力のCCA-250は子午線反転なしでいけそうです。
ちょっと予想より不恰好ですがなんとか骨組みは出来ました。鉄筋を狙った位置で手で曲げるのは難しいです。
右に見える紙管(ボイド管と言います)をノコギリで切って被せれば型が出来ます。
コンクリート流し込み前にアンカー用のネジ穴(グリップアンカー)を床に打ち込んでおきます。(これが後で大変なことに)
まず土台部分に打設して固まるまで待ちます。
ボイド管で型を作りコンクリを流します、固まったら皮を剥きます。ボイド管は使い捨てです。
アルミでアダプターを作ってもらいました。
RST-300用です。
こうなります。トレッドスペーサーとコンクリートに隙間を設けているのはRST-300が底面からキャップスクリューで固定するタイプなため、レンチが入らなければ取り付けられないためです。
EM-400用ピラーです。
EM-400用アダプターも製作してもらいました。
書き忘れてしまいましたが、鉄筋コンクリートの打設は単に流し込んだだけでは隙間なく綺麗に充填することができません、今回の曲がったピラーなどは特にそうです。
こういう道具が必要です。中古で1万円程度で入手できますから用意したほうが無難です。