16. 機材の配置

本来、スライディングルーフを選択する際に考えておかなければならないことですが、記事の都合上、掲載を後回しにしていました。

使用予定の機材が壁などにぶつかることなく運用できるか?
砂漠の真ん中ではないので地平線まで見渡せる必要はありませんが、高度何度まで撮影可能か?これらをシミュレーションした上でマウントの設置位置やピラーの高さを設計する必要があります。

私はJw_cadでやってみましたが、3D CADが得意な方は赤道儀の稼働モデルを作れば完璧でしょう。
(屋根の上にあるのは重量機材を入れることになった場合に電動ホイストを立てた場合を考慮したのをそのまま残してます)

雨センサー自動閉で運用する場合は、鏡筒がどんな位置でもルーフに接触しないようにしなければなりません。ドームに比べてスライディングルーフは天井が低いので長い鏡筒ほど制約が強くなります。フードを使用する場合はもちろんそれも考慮しなければなりませんね。

スライディングルーフの基礎を作ってもらう際に厳密に南北を測定してくださいとは言っていませんが、自分でコンパスで目安の杭を立てておき、これに合わせてくださいと言ってはあります。

2台の赤道儀が近くて筒先がぶつかるように見えますが、対象導入時に注意すればよく、追尾時にいつの間にかぶつかることはありませんので大丈夫です、星はみんな東から西へ動いてますので。